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沖縄味付太もずく編

2018.05.01

沖縄もずく261537A今回は、「沖縄味付太もずく」をご紹介します!

暑くなってきて食欲のなくなる時期に、つるっと喉を通って美味しいですよね!ちょっと酸味があって、またそれが何とも言えず食べやすいです。

今回はこだわりの「沖縄味付太もずく」に迫っちゃいます。

 

 

 

 

1.「沖縄味付太もずく」ができるまで

 

・伊平屋島との出会い

地元山陰のもずくを仕入れ、行商から始まった「海産物のきむらや」の転機となったのが、沖縄・伊平屋島との出会いでした。

それまで山陰の糸もずくしか知らなかった木村社長の目に止まったのは、もずくの缶に貼ってあったラベルの「伊平屋村」の文字。

調べてみると、伊平屋村は沖縄最北端の島、伊平屋島にありました。

伊平屋島外観IMG_0032

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沖縄本島からフェリーでさらに41Km北にある綺麗な海に囲まれた島です。

 

 

 

 

・伊平屋村漁協 西銘仁正氏との出会い新垣組合長

木村社長は、何かに引き寄せられるように早速沖縄に渡り、沖縄に着くとすぐに伊平屋島の漁協に連絡を取って、当時の組合長、西銘仁正氏に会うことになりました。

そこで出会ったのがいわゆる「太もずく」、オキナワモズクだったのです。

 

 

こちらは現在の組合長:新垣組合長

 

 

 

 

 

 

 

 

・相互理解と協力

もずくで日本一を目指す木村社長と、もずく養殖を事業化し沖縄の代表的な食材にしようと燃える西銘組合長。お互いを理解するのに時間はかかりませんでした。

沖縄から戻った木村社長のもとに、伊平屋村漁協から200缶のもずくが届いたことは言うまでもありません。以来30年余、両者はずっと協力しあいながら今日に至っています。

 

 

2.素材へのこだわり

原料産地を沖縄の伊平屋に限定し、安定した高品質原料の確保を実現しています。

具体的な取組みのひとつとして、適正熟度の収穫を厳守しています。市場で過熟状態のもずくがよく見受けられますがこれは収穫時、ひと網あたりの収穫量を上げ生産量を高めようとする、生産者側がとりがちな方法です。過熟状態になると、もずくの繊維質が粗くふやけてしまい、本来の歯ごたえや弾力性が損なわれてしまいます。

けれど「沖縄味付太もずく」では、過熟状態での収穫ではなく、「適正熟度」の収穫を厳守しています。また、産地を限定し連帯を強める事で、品質の高い素材を提供し続ける事が出来ています。

 

【伊平屋島収穫風景】

⑥伊平屋島収穫風景

生産者1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.加工工程でのこだわり

工場内は衛生面を重視したオールステンレスです。定期的な清掃を繰り返し、衛生的な環境を保持しています。

 

050充填機

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また徹底した異物除去体制をとっており、もずくの中の異物チェックは人の目と手で丁寧に行います。調光式黒色、白色の2種類の検査台を使用し、黒色、白色、黒色の順に3段階の工程があります。

 

 

 

4.海を守る取り組みIMG_0023

沖縄県は1980年頃から畑の区画整理、道路・海岸護岸工事・漁港・港湾整備等が進められたため、環境への配慮は重視されませんでした。工事によって赤土がサンゴの海域、もずく漁場へ流出し、大きな被害を与えました。また、海岸工事により、毎年卵を産みに来ていた海ガメが来なくなるなど生態系への影響が顕著になったのです。

 

伊平屋村漁協と漁業者は危機感をもち、その対策を訴えましたが、失われていく自然環境や生態系には誰も目を向けようとはしませんでした。このような行政の対応に「サンゴの海、もずくの漁場」は守れないことを強く感じ、漁業者・伊平屋村漁協は1980年頃から海を守る運動を展開しました。

その結果、赤土防止条例の制定を実現し、海岸護岸計画は「海ガメの産卵する場所については計画を中止する」、「中止できない場所は産卵に影響がないよう設計変更をさせる」などの成果をあげました。

 

 

5.「沖縄味付太もずく」の特徴

①素材のこだわり: 沖縄本島からフェリーでさらに41km北にある綺麗な海に囲まれた島(伊平屋島)でもずくを養殖。産地を限定し生産者との連帯を強める事で品質の高い素材を提供し続ける事ができるのです。

②味へのこだわり: 出来合いの調味液や、うまみ調味料、合成保存料をしようせず、吟味した調味料を使用。自社釜で煮出ししたコクのあるまろやかな三杯酢と、もずくをタルに入れ、味を馴染ませる事で自然の旨味を引き出した「味付もずく」です。

③「沖縄味付太もずく」には「もずく」が50%近く入っています。

 

 

261537Eおいしいもずくを食べられるには、伊平屋村漁協や漁師さんたちのご苦労があったんですね!これからは、その漁師さんたちの海を守る活動にも思いを馳せながらもずくを食べたいと思います。